《一級建築士学科試験》確実な1点を積上げる!【時間配分を考慮した進め方】

一級建築士試験

建築技術研究所 です。

ブログTwitterから建築士試験についてお伝えしています。

特に、製図試験のポイントや考え方について自身の受験経験を基に記事を作成しています。
試験に向けての学習の補助として活用していただけると嬉しいです。

建築士に限らず、資格試験に合格するためには、試験時間を考えながら、分からない問題を深追いすることなく、確実な1点を積上げることが必要です。

そこで、今回は、学科試験直前期に確認したい、学科試験における時間配分についてお伝えします。

試験時間は、単純計算で1問当たりの時間は3分(学科Ⅲ(法規)を除く)、学科Ⅲ(法規)は3.5分

No.1から順番に解いていく必要はないこと=分からない問題は飛ばして後から解く

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各科目の問題数と試験時間

各科目の問題数と試験時間は、以下の通りです。

単純計算で1問当たりの時間は3分(学科Ⅲ(法規)を除く)、学科Ⅲ(法規)は3.5分となっており、体感的には最も短いと感じる学科Ⅲが、実は、他よりも少し時間が長いことが分かります。

しかしながら、余裕のある試験時間ではないため、試験に合格するためには、計画的な時間配分が求められます。

各科目のポイント

ここからは、各科目のポイントについて挙げていきますが、共通して言える事は、No.1から順番に解いていく必要はないこと=分からない問題は飛ばして後から解くことです。

分からない問題を飛ばすべき理由は、問題の難易度に関わらず、正答につき1点が与えられることから、まずは、確実に取れる1点を取ることが合格への近道だからです。

学科Ⅰ(計画)

学科Ⅰ(計画)は、用語・建築史・建築事例等の”知らないと答えられない”問題が他の科目よりも多い科目です。

近年は、新出問題が多い傾向にありますが、選択肢単位で見ると、新出題の中に過去問も少なからず出題されるため、仮に正答肢がすぐに分からない問題があっても、過去問の選択肢の正誤判断で4肢→2肢くらいまで絞り、50%の確率で勝負したいところです。

”知らないと答えられない”問題は、計算問題のように予想で答えることができないため、分からないと思ったら、本項冒頭の通り、前向きに問題を飛ばし、確実に正答できる問題で得点することが重要です。

学科Ⅰ(計画)は、後述の学科Ⅱ(環境設備)と同様に問題数の関係で足切りを受けやすい科目のため、分からない問題の深追いは、禁物です。

学科Ⅱ(環境設備)

学科Ⅱ(環境設備)においても、用語の問題は、学科Ⅰ(計画)と同様に、”知らないと答えられない”問題は、前向きに問題を後回しにすべきです。

しかしながら、学科Ⅱ(環境設備)の問題には、湿度や換気量等の計算問題や、音響や照度、色彩等、法則を理解していれば、正答肢を推測できる問題があります。

特に、計算問題は、過去問への対応で得点できる場合も多いため、確実に得点したいです。

学科Ⅲ(法規)

学科Ⅲ(法規)は、この試験で唯一、資料(法令集)を持ち込める科目です。

そのため、満点を目指したい科目であり、この科目で高得点を取ることが、学科試験合格のカギになります。

学科Ⅲ(法規)の基本的な進め方は、各選択肢をすべてで法令集を引いていては時間が足りなくなるため、ある程度、暗記した知識で解ける問題や選択肢は法令集を使わずに進めます。
法令集を使わずに判断できた選択肢を除き、分からない(自信がない)問題のみで法令集を使うことで時間内に解答を終える事ができます。

ちなみに、本記事冒頭で挙げたように、単純計算で1問当たりの時間は3分30秒で、1肢当たりに置き換えると52.5秒です。全ての選択肢を1分未満で法令集の中から該当箇所を探すのはかなり難しい作業です。

また、30問のうち10問程度は、建築基準法以外の建築士法、バリアフリー法、建設業法等の関連法令から出題され、建築基準法の問題よりは出題範囲が限られるため、確実に得点したいです。

学科Ⅳ(構造)

学科Ⅳ(構造)の問題構成の特徴は、他科目よりも計算問題が多い点です。
例年、1問目から5~6問出題されます。

一般的には、試験の計算問題は3分で解けると言われていますが、初出題の場合、それ以上に時間がかかることがほどんどです。
そのため、進め方として、計算問題を予め後回しにして始めるのも作戦のひとつです。
(個人的には、学科Ⅳ・Ⅴは、時間的に余裕があるので、序盤でスローペースになっても問題なく、時間内に解答を終えることができると思っていますし、実際、私はそうしていました。)

学科Ⅳ(構造)の計算問題は、苦手に感じる方も少なからずいるかと思いますが、計算結果が完璧に分からなくても、力学法則や部材変形のイメージができれば正答できる問題も多いため、学科Ⅲ(法規)と並び、得点源になります。

計算問題については、別記事で解説していますので、よかったら参考にしてください。

学科Ⅴ(施工)

学科Ⅴ(施工)に関して、私の中で受験テクニックというものはないです。

現場で仕事している人ならなんとくなくイメージすれば分かることもあるでしょう。
現場経験がないと難しいと思うかもしれません。

ただ、現場で仕事している人が注意しなければいけないのは、お勉強上の知識と実際の現場での方法が異なる(本当はいけないことをしている)場合があることです。

例えば、余った生コンをプラントに返すことは、現場をやっていれば当たり前にあります。しかし、お勉強上は、”監理者の許可”を得ないと現場内に搬入した資材を持ち出すことはできません。
あとは、RC造の型枠で大梁下の支保工の盛替えを行ったことがある方もいるかもしれません。

まとめ

試験時間は、単純計算で1問当たりの時間は3分(学科Ⅲ(法規)を除く)、学科Ⅲ(法規)は3.5分

No.1から順番に解いていく必要はないこと=分からない問題は飛ばして後から解く

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