建築技術研究所 です。
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今回は、学科Ⅴ(施工)の中から、鉄筋の定着長さ・重ね長さの覚え方とその理由についてお伝えします。
- 基準は40d(L1:重ね長さ)、35d(定着長さ)
- 鉄筋の強度が強くなると定着長さは【長く】なる
- コンクリートの設計基準強度が大きくなると定着長さは【短く】なる
すべてを丸暗記する必要はない!
試験の知識としてこの表の数字をすべてを覚えておく必要はありません。
代表的な数値と規則性を理解すれば、正解肢を判断できます。
SD345・Fc=24,27 のとき 【40d】 (重ね長さ)【35d】 (定着)
覚える数字は、SD345・Fc=24,27のときの
40d (重ね長さ) 35d (定着)
を覚えます。
その理由は、
「SD345」は、一般的な規模の建築物の主筋等に使用される強度のため、「Fc=24,27」は、設計時の計画供用期間の級が「標準」のときの耐久性基準強度(Fd)が24(N/mm2)にすることから、一般的に設計基準強度(Fc)を24~27とするのためです。
ちなみに、現場で実際に打設されるコンクリートの強度は、品質基準強度に構造体強度補正により、+3もしくは+6(N/mm2)されています。
その他は規則性を覚える
その他の基準は、表の規則性を覚えておけば、試験に対応できます。
- 鉄筋の強度が強くなると定着長さは【長く】なる
- 設計基準強度が大きくなると定着長さは【短く】なる
これらは、強度が大きい材料が、より多くの応力を負担するからです。
まとめ
- 基準は40d(L1:重ね長さ)、35d(定着長さ)
- 鉄筋の強度が強くなると定着長さは【長く】なる
- コンクリートの設計基準強度が大きくなると定着長さは【短く】なる