《一級建築士製図試験》エスキスで重要!【ボリュームとスパン割りの考え方】(後編)

一級建築士 製図試験

建築技術研究所 です。

ブログTwitterから建築士試験についてお伝えしています。

特に、製図試験のポイントや考え方について自身の受験経験を基に記事を作成しています。
試験に向けての学習の補助として活用していただけると嬉しいです。

今回の記事は、前回に引き続き、エスキスについてです。

受験者の皆さんは、資格学校等を通じてエスキスの手順を確立していくここと思いますが、今回の記事では、その過程での考えるべきことの基本的な知識をお伝えしたいと思います。

※この記事は後編です。

この記事の内容は、ある程度エスキスの手順が身についていることを前提としているため、手順に自信がないと思われる方は、エスキス手順がある程度身についてから改めて読んでいただけると理解が深まります。

  • 所要室の面積指定は、大きく分けて【約○○㎡】【○○㎡以上】【適宜】の3つ
  • 同じ面積、近似の面積の組合せを知っているとエスキスの幅が広がる
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所要室の面積の基本

所要室の面積指定は、大きく分けて【約○○㎡】【○○㎡以上】【適宜】の3つに分かれます。

また、出題の傾向として、所要室の面積は、50㎡もしくは40㎡の倍数となっていることが多いです。(以下、50㎡形・40㎡形)

50㎡形・40㎡形の1コマ(X:1スパン × Y:1スパン)の面積は、以下のようになります。

50㎡形:7×7=49㎡、8×6=48㎡ 等
40㎡形:7×6=42㎡、6×6=36㎡ 等

そして、これらを組み合わせることで、建築物の面積、スパン割りが決まります。

【約○○㎡】の場合、ローカルルールとして、指定面積の±10%が目安として室面積を設定します。

【○○㎡以上】の場合、指定面積の近似値から検討を始め、計画に余裕がある場合、大きくして調整します。後述のスパン割りの調整のヒントとしては、40㎡以上の場合、7×6=42㎡で条件を満たしますが、50㎡以上の場合には、上記の50㎡形のスパンでは条件を満たさないため、6×9=54㎡、7×8=56㎡等、調整が必要ですが、1コマ程度の主要でない(特に、利用者の室でない)室の場合、減点覚悟で指定面積を下回るのスパンで進めるのも1つの考え方です。

【適宜】の場合は、使用人数や什器レイアウトを基に自分で設定します。
これには、慣れが必要な部分があるため、早いうちから繰返して習得しておくとよいです。
試験本番で分からない時は、使用人数×2㎡とすれば、間違えないですが、使用人数が多いほど室面積が過大になるため注意が必要です。
また、適宜の場合にも、最終的には、50・40㎡形のどちらかに落ち着くことが多いです。適宜の面積検討では、最小限の面積で検討し、面積指定があるものに合わせて50・40㎡のどちらかに調整していくとうまくいきやすいです。

スパン数を調整する

スパン割りは、X方向6スパンY方向4スパンが基本となります。

また、一般にスパンの数が多い方が、空間を仕切りやすくなるため、計画をまとめやすくなります。

たとえば、7m×6スパンを6m×7スパンにすると、全体の寸法を変えることなくスパンの数を増やす事ができます。
また、建築物短辺の計画可能範囲が30m以上の場合、7m×4スパン(28m)から6m×5スパン(30m)とする方がスパンの数も増え全体の面積も大きくなります。
反対に、建築物短辺の計画可能範囲が24mの場合、6m×4スパンが有力候補になりますが、8m×3スパンの検討も忘れてはいけません。

このように、同じ面積、近似の面積の組合せを知っているだけでもエスキスの幅が広がります。

ただし、短辺3スパンとすると、大空間周りの構成が難しくなります。
詳細は、別記事で紹介していますので、参考にしてください。

まとめ

  • 所要室の面積指定は、大きく分けて【約○○㎡】【○○㎡以上】【適宜】の3つ
  • 同じ面積、近似の面積の組合せを知っているとエスキスの幅が広がる
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