一級建築士に向けてやるべきこと

一級建築士 製図試験

この記事は2020.11.24に更新しています。

Ohashi(@ray_architect2) です。

10月の製図試験を終えるとあとは、12月の合格発表を待つのみです。

そこで、今回は、試験終了後から翌年の試験に向けてやるべきことをお伝えしたいと思います。
(私自身、独学の経験はないため、SやN等に通っている方を対象にした内容で書いています。)

この記事でお伝えしたいことは、以下の2点です。

  • 1,2年目の方は、年内はゆっくり休み、年明けから作図の練習を行いましょう。
  • 角番受験の方は、早めに学科試験対策に取り掛かりましょう

※「角番」とは、3回目の製図試験を受験することを指します。

スポンサーリンク

今年が製図初受験だった方

初受験だった方は、とりあえず、年内はゆっくり休みましょう。
溜まった仕事を片付けなくてはいけない人もいるかもしれません。
そして、合格発表の結果を素直に受け入れましょう。

不合格だった方は、1月からは少しずつ作図の練習をしましょう。
エスキスはやらない方がいいです。(理由は後述)

毎回、一式全てを描かなくても、平面図1面だけや断面図だけでもいいですし、もっと細分化して階段だけや植栽だけでもいいです。
休んでいた2,3か月で、自分がびっくりするくらい作図のスピードが遅くなっています。
少しずつ感覚を戻していきましょう。

3月に入ると長期の講座が始まるころだと思います。
それまでに一式の図面を5枚くらいは描きたいところです。

このとき、エスキスをやらない方がいいのは、客観的な視点でその内容を評価してくれる人がいないからです。(独学の方が利用する交流サイト等を使う場合はこの限りではない。)

この時期に間違った方向へ進むとなかなか戻れなくなってしまいます。
そうなることで、結果として時間がもったいなくなってしまいます。

2回目の受験だった方

2回目の受験だった方も、先述の初受験だった方と大きな違いはありませんが、2回不合格ということは後がありませんから、絶対に合格するためのスタートを切らなければいけません。

そのために、1年目と2年目の復元図を見直して、「できるようになったこと」「できるようにならなかったこと(苦手なこと)」を把握しておくことが重要です。

絶対的勝利に向けてのスタートは敵を知ることです。
この試験の敵は試験元ではなく受験者自身の意識であり、試験を難しくするのは受験者自身なのです。

角番だった方

角番だった方は、それ以外の人とやるべきことが変わってきます。

ご承知の通り、角番で不合格は、振り出し(学科試験)に戻ります。
学科試験をパスしなければ、再び製図に戻れません。

そのための行動は早い方がいいです。なぜならば、学科試験を受験する人は、既に勉強をスタートさせているからです。

学科受験時に苦手だなと思ったことから手を付けましょう。
法規については、法改正があると過去の正解肢が正解ではなくなっていることがあるので、できる限り他の科目から始めましょう。
法規について、まずやるべきことは、法令集のライン引きです。
これには、資格学校が出すアンダーラインの引き方見本ではなく、過去に自分が使った法令集を使いましょう。
こうすることで、自分が勉強していた時と現在の違いを把握できるだけでなく、その部分に独自のマークができるため新傾向の問題にも対応しやすくなります。(もちろん、その分の時間はかかります。)

私も角番で製図試験を受験し、受験後は法令集のライン引きまでやりました。
令和元年度は台風による延期のため2か月遅れていたこともあり、合格発表前にはアンダーラインは引き終わっていました。

ここまでやって合格を待ちます。
合格できていれば、そこで試験勉強は終わればいいです。

最後に

試験終了から合格発表までは非常に不安ですが、合格までは立ち止まらずに走り抜ける必要があります。
今、できることから少しずつ行い、「合格」というゴールを駆け抜けましょう。

タイトルとURLをコピーしました