《一級建築士製図試験》2階に住戸がある場合の構成の注意点とヒント

一級建築士 製図試験

Ohashi / 建築技術研究所 です。

今回は、基準階型課題の中から、《1階・2階(住戸)・基準階》の構成について思うことをお伝えします。

  • 注意点:廊下側から採光を確保できない部分がある
  • ヒント:廊下側に居室がない住戸が配置される
  • 課題の注意点を適切に把握すれば、構成のヒントになり得る
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構成の注意点

《1階・2階(住戸)・基準階》 の構成となる場合の注意点は、2階の【大空間上部】【住戸(居室)】の関係にあります。

大空間上部が廊下を挟んで反対側にある部分は、採光上有効な開講を確保できません。
(これは、コア図中A部に一般利用者の室がある場合も同様です。)

そのため、採光が必要な居室は、配置することができません。

実際の建物では、居室と同等な室があっても〔サービスルーム・納戸〕としていることがあります。
(同一平面でも、サービスルームとしている住戸の方が居室としている住戸よりも家賃が低かったりします。)

構成のヒント

面積バランスを考慮し、廊下側からの採光が確保できない部分にも住戸を配置する場合、その部分は、【廊下側に採光が必要のない住戸】すなわち、1Kや1R等【複数の居室がない住戸】が配置されることになります。

おそらく、課題を適切に読取れば、そのような構成になるように課題ができているのではないでしょうか。

正直なところ、ここまでの話は、試験慣れした受験者であればあまり意識せずにできるようになっているはずです。

このように、課題の注意点を適切に把握すれば、構成のヒントになり得るます。

また、そのヒントをより多く見つけることができれば、《速く・普通に・簡単に》エスキスを進めることができます。

まとめ

  • 注意点:廊下側から採光を確保できない部分がある
  • ヒント:廊下側に居室がない住戸が配置される
  • 課題の注意点を適切に把握すれば、構成のヒントになり得る
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