製図試験に向けて練習していくうえで、《植栽》は、あまり重要視していない受験者や資格学校講師もいます。
しかし、私は、「一事が万事」という言葉がある通り、どこかを疎かにする受験者は、他のどこかで大きな減点を受けて合格できないと思っています。
今回は、製図試験にとって《植栽》とは何か、また、私が受けたアドバイスの中で最も参考になったものをお伝えできればと思います。
- 植栽は、図面の完成度・印象を上げる役割がある
- 植栽の不規則な線は、外に出すのではなく、内に入れるイメージ
- スキマ時間の活用で確実に上達する
製図試験にとって「植栽」とは
製図試験にとって《植栽》は、図面の完成度・印象を上げる役割があります。
また、適切に計画することで、建物周囲の動線を明確にする効果もあります。
外部動線の詳細については、別記事にまとめています。
また、植栽は、どんなにきれいに描いたからといって、加点されることはありません。
しかし、植栽が不完全な状態だと、図面の印象が悪くなります。
丁寧に描く意識があるだけで印象が大きく変わることが下図より分かると思います。
人間が採点する以上、第一印象を悪くすると、先入観から減点されやすい(はず)です。
建築物が同じ内容、同じ作図精度だとすると、植栽が丁寧な方ができているように見えやすいでしょう。
資格学校に通われている方の中には、講師から「時間がなければ後回し」と教えられている方もいるかもしれません。
しかし、私は、試験時間6時間半の使い方として、「植栽の作図時間は確保する」という意識で臨むべきだと思っています。
そのためには、自分がどのくらいの時間があれば植栽を描き終えられるかを把握しておく必要があります。
課題の内容が違っても、植栽の量は大きく変わることはありません。日々の積み重ねの中で時間を意識して取り組むことで必要な時間を予測することは難しいことではないと思います。
植栽の描き方
私自身、植栽はうまく描ける方ではありませんでした。(既出の図の通り。)
私が聞いたアドバイスで最も参考になったものを紹介したいと思います。
植栽の描き方
植栽は、矩形に納めるイメージで描く方がまとまりがあり、図面としてきれいに見えます。
また、前述の通り、動線を明確にするためには、その動線で必要な幅が確保されているように作図する必要があるため、不規則に外に広がるとせっかく描いた植栽が減点要素になりかねません。
練習あるのみ
植栽は、練習すれば必ず上達します。
とにかく描いてみて、自分の中でしっくりくる方法を見つけるとよいでしょう。
そのためには、スキマ時間でできるパーツトレーニングが有効です。
スキマ時間の活用については、別の記事内で紹介しています。
まとめ
- 植栽は、図面の完成度・印象を上げる役割がある
- 植栽の不規則な線は、外に出すのではなく、内に入れるイメージ
- スキマ時間の活用で確実に上達する