地方ゼネコンを経験した私が現場監督を目指す建築学生に伝えたい2つのこと

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Ohashi / 建築技術研究所 です。
地方ゼネコンを経験した私が、就職活動中の建築学生に伝えたいことをまとめました。

この記事は、自分の経験、考えを基にした主観的な内容です。
各個人の状況により、最適解でないこともあると思いますので、参考としてご覧ください。

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どんな会社を選べばよいか

現場監督を目指す建築学生の「どんな会社を選べばよいか」という疑問に対して、

私が思うBest Choiceは、

『幅広い年齢層の従業員がいる大手ゼネコンに入社すべき』

です。

会社の年齢構成は確認すべき!

就職活動中の学生にとって会社を選ぶ基準は、たくさんあります。

その中でも、所謂、「ブラック企業」を見極めるために重要視すべきは、従業員の「年齢構成」だと思います。

理由は、健全な会社は、偏ることなく、さまざまな年齢の従業員が働いてる一方で、どこかに問題がある会社は、どこかの年齢層が著しく少ないことがあるからです。

私の経験

私自身の経験をお伝えすれば、私が新卒で入社した地方ゼネコンは、30代の現場監督が著しく少なかったです。

その理由は、入社後3年以内の離職率が高かったこと、また、30歳を目前にした能力のある従業員が転職していたからです。

なぜ、3年以内の離職率が高かったのか

理由は、「教える」習慣がない会社に入社間もない若手が付いていけなかったからです。

「仕事は自分で覚えるもの」という認識で『見て覚えろ』『自分で考えろ』というような雰囲気の会社でした。

社会人にとって「見て覚える」、「自分で考える」ことが重要なことは間違いありません。
しかし、何も経験がない状態では、自分で見て、考えるだけでは仕事をできるようにはなりませんし、
何より、コミュニケーションが希薄で信頼関係を築けない会社では、長続きしません。

現場監督に限らず、建設業全体で3年後の離職率は約3割です。それ以上の割合で退職する従業員が多いということは、会社として問題があると考えています。

建設業における3年以内の離職率

参照:新規学卒者の離職状況(厚生労働省)
   https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html

なぜ、30歳を目前に能力のある従業員が転職するのか

すかした言い方をすれば、会社に可能性を感じなかった=魅力がなかったからです。

30歳を目前にすると、真剣に将来を考える人ほど転職したくなるものです。

私が新卒で入った会社では、その会社から転職後に一級建築士を取得するような人が何人もいました。

私自身も年齢と真剣に向き合った結果、転職する道を選びました。

大手ゼネコンか地方ゼネコンか

まずは、大手ゼネコンを経験すべきです。

日本社会にとって「新卒者」はとても優遇されているため、そのチャンスを生かすべきです。

また、大手ゼネコンは、事業規模も技術力も地方ゼネコンと比べられないものを持っています。
そして、人数が確保され、分業制の仕事で現場を覚えることは、より確実な方法だと思います。

私の経験

現場監督として就職するのに際して、「都市部の大きなゼネコン」or「地元のゼネコン」で迷った時、地元へ帰る事だけを考慮して、「地元のゼネコン」を選びました。

結果的には、失敗だったと思っています。

地方には地方の良いところがあることも事実ですが、技術者として技術力を身に付ける意味では、少しでも大きな会社に入社すればよかったと感じました。

中途採用で大手に入るのは、ひと苦労です。
本当に地方のゼネコンを目指していたとしても、手に入ることは、マイナスにはなりませんし、寧ろ、大きなプラスの経験だと感じています。

最後に

現場監督を目指す建築学生に伝えたいこと

  • 会社選びは、年齢構成を確認すべき
  • 出来る限り大きな会社を選ぶべき

もちろん各個人で状況は異なるので、一概に個人の考えを押付けることはできませんが、上記の2点は、私自身が、失敗したと思っている部分です。
今後の参考にしてみてください。

この記事を書いた人

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