《一級建築士製図試験》令和6年度受験者が押さえたい4つのポイント

一級建築士 製図試験

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令和5年7月26日(金)に令和6年度製図試験の課題が試験元(建築技術教育普及センター)から【大学】と発表されました。

今回は、この発表を受けて、令和6年度の受験者が押さえるべきポイントをお伝えします。
(この記事は、約8分で読めます。)

  • “大学”は公共性が高い!
  • 講義室の面積算出方法等、基本の積上げは早い時期に行う!
  • 既存施設との関係性(つながり方)を複数のパターンで確認する!
  • “構造計画”は、過去問+αの学習を!
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“大学”は公共性が高い!

一級建築士製図試験において、“大学”は初出題です。
※平成25年に”大学のセミナーハウス”は出題されています。

掴みどころのない(ヒントが少ない)課題にはなりますが、大学は、教育施設の中でも公共性が高いため、「講義室のあるコミュニティセンター」のような出題が予想されます。

講義室の面積算出

この課題に取り組むうえで必要になる基礎知識として、利用者数による講義室の面積を算出できるように準備しておく必要があります。

人数分の机・椅子等の什器と通路部分の合計寸法が講義室の面積です。

さまざまなパターンを事前に検討しておくことで、試験本番のエスキス時間を短縮できます。

一般論として、利用者ゾーンの室は人数×2㎡とすれば、おおよそ必要な面積が確保されますが、講義室の面積算定においては、利用者数が多い場合に過剰な面積になってしまいます。

その他、どの用途にも共通する基礎知識の積上げを早い時期に行いましょう。

既存施設との関係性

大学の施設は、複数の施設により構成されているため計画する建築物の他に既存建築物があることも予想できます。

また、既存建築物との関係が、敷地内の棟別増築やEXP.Jによる増築等、複数パターン考えられます。

特に敷地内の棟別増築のパターンは、近年の試験でよく出題されていますので、計画施設と既存施設の関係性を標準解答例から確認しておくと良いです。

“構造計画”は、過去問+αの学習を!

試験元(建築技術教育普及センター)発表の『建築物の計画に当たっての留意事項』には、

  • 大地震等の自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる構造計画とする。
  • 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
  • 構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。

と構造関連の3つの項目が示されています。

特に、大地震時の機能維持に関しては、令和6年能登半島地震を踏まえた計画を要求されると考えられます。
令和2年に耐震ルートについて記述させる問題が初出題され、翌、令和3年も同様の問題が出されました。
令和6年度の試験においても、このような具体的な知識がないと解答できない問題が出る可能性が高いです。
過去問の構造関連の問と同様の問題が出題された際には、確実に解答できるようにしておくとともに、学科試験対策で得た知識を再確認する必要があると言えます。

まとめ

  • “大学”は公共性が高い!
  • 講義室の面積算出方法等、基本の積上げは早い時期に行う!
  • 既存施設との関係性(つながり方)を複数のパターンで確認する!
  • “構造計画”は、過去問+αの学習を!
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