《建築設備士製図試験》勝負どころを把握する!【二次試験(設計製図)のポイント】

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特に、一級建築士製図試験のポイントや考え方について自身の受験経験を基に記事を作成しています。
試験に向けての学習の補助として活用していただけると嬉しいです。

今回は、建築設備士製図試験の大きなポイントについて記事にしました。

必須問題は、幅広い分野から初出題や発展問題が多く出題されるため、丸暗記に頼らず原理原則を理解し、図面に基づき空欄を作らず解答する力が求められる。

選択問題は、機器表での単位変換ミスや連動した誤答に注意しつつ、系統図の給水や排水等の各パターンの指示を正確に読み取って確実に得点することが重要である。

共通問題は、各設備の平面図作成において、条件の読み落としを避け、課題要求通りに計画する。

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必須問題

二次試験の必須問題11問は、空調設備・電気設備・給排水衛生設備・省エネ・環境・運用管理等から幅広く出題されます。

近年の試験傾向としては、初出題の問題と過去問を発展させた問題が多く出題されており、過去問への対応や原理原則を理解していない丸暗記だけでは合格できない内容となっています。令和7年の試験では、11問のうち8問が初出題でした。

空調・電気・給排水衛生を横断的に経験している人は少なく、自分が得意とする分野以外の知識も求められます。
特に、私のように建築本体を専門とする受験者にとっては難易度が高く、短期的な独学だけでは対応できないと感じました。
そのため、建築を専門とする人が必須問題で多く得点するためには、資格学校の利用が最も効率的であると考えられます。

また。必須問題は空欄を作らないことが肝要です。
問題を読んだときに適切な解答が分からなくても、課題で示された図面等を基に、大きくは外さない解答を考えて書く必要があり、これには、ある程度の建築的な経験が必要になるのではないかと思います。

選択問題(給排水衛生)

選択問題について、私は給排水衛生設備を選択したため、空調・電気については詳しく解説できないことをご了承ください。
選択問題は先に述べた通り、機器表と系統図に分かれます。

機器表(計算問題)

機器表は、出題傾向が過去問と同じような構成であるため、合格するためには満点で切り抜けたい内容です。

ただ、機器表には問題のつながりがあり、ひとつ間違えると他の問題の正答を導き出せないようになっている点に十分注意してください。
また、間違いやすいポイントとしては、単位変換時の桁間違いが多いと感じます。
単位変換時に桁間違いをすると、計算方法が合っていても正解できません。

間違いに気づくためには、検算の方法を確立させておくことが重要です。
例えば、受水槽の容量を求める場合、1日の使用量の1/2程度であることを覚えておけば、自分の計算結果が大きく違う時にどこかで間違っていることに気づくことができます。
このように、学科試験で出題される知識を定着させておくと、最終的に自分を助けることにつながります。

系統図

系統図は、現在の出題内容になってから、飲料水給水・排水通気・屋内消火栓・中央式給湯が出題されています。
特に、飲料水給水と排水通気の出題頻度が高く、確実に押さえたい内容です。
また、給湯量が必要な用途(浴室)を含む場合は、中央式給湯が出題されています。

飲料水給水の中でも、受水槽とする場合や高置水槽とする場合といった複数のパターンがあり、排水通気も厨房の有無や1階・地階の排水方法の指示に複数のパターンがあります。
問題を正確に読み取って正しく解答する必要があります。

共通問題(各設備の平面図作成)

共通問題は、空調・給排水衛生・電気それぞれの平面図を描くことになります。
内容は、基本的な内容を押さえておけば、確実に解答できるものですので、試験傾向を把握して学習を進めてください。

また、共通問題は、実務者にとっては難易度が低いため、合否を分ける差になりやすい内容です。

空調

空調については、その方式を問題から適切に読み取ることから始まります。
令和5〜7年は連続してファンコイルユニットで冷温水管はリバースリターン方式が指定されていますが、それを誤ってダイレクトリターン方式で回答している受験者が少なからずいます。

空調の平面は、空調の各配管の経路や各ダンパー・仕切弁を設ける位置を体系的に理解していれば、難しくはありません。
言い換えれば、建築を専門とする人は、これらを体系的に覚える必要があります。

給排水衛生

給排水衛生は、上にあるものが優先されるため、給排水記号→通気管→給水管(給湯管)→排水管の順に描き進めるのがポイントです。
清書し始めてから描き直すのは大きなタイムロスになるため、下書き線を引いてから描き進めます。

通気の取出し位置は、各系統の末端の衛生器具のひとつ前から立ち上げます。
各配管共通して、立上げ・立下げの記号忘れは減点対象となるため、十分注意してください。

電気

電気の平面図は照明器具の個数の計算も含まれます。
照明器具の個数は、最大器具取付間隔と天井から受光面までの高さが分かれば、室の寸法から求められます。
なお、最大器具取付間隔は課題指定されますが、一般的に1.20Hです。

照明器具の配置は、先述の計算から求めた個数以上設け、窓の位置と点滅区分を意識すると減点が少なくなります。

非常照明の配置も与えられた器具配置表から適切な位置に計画します。

感知器は、その種類(煙・熱等)、種別、天井高さからひとつの感知器で賄える面積が決まっています。
これについては覚えておく必要があるため、試験前には確実に暗記しておく必要があります。

コンセントは深く考えず、バランスよく配置できていればよいですが、外周部の内壁には取り付けられないため、外周部に設けるときは柱型部分に計画します。
※出題される建築物がRC造の場合が多く、外周部に設けると施工上不都合なことが多いためであり、絶対的に不可能ということではないです

まとめ

必須問題は、幅広い分野から初出題や発展問題が多く出題されるため、丸暗記に頼らず原理原則を理解し、図面に基づき空欄を作らず解答する力が求められる。

選択問題は、機器表での単位変換ミスや連動した誤答に注意しつつ、系統図の給水や排水等の各パターンの指示を正確に読み取って確実に得点することが重要である。

共通問題は、各設備の平面図作成において、条件の読み落としを避け、課題要求通りに計画する。

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