建築技術研究所 です。
ブログやTwitterから建築士試験についてお伝えしています。
特に、製図試験のポイントや考え方について自身の受験経験を基に記事を作成しています。
試験に向けての学習の補助として活用していただけると嬉しいです。
今回の記事では、製図試験受験者が躓くポイントのひとつである空調設備についてお伝えします。
吹出口の種類と特徴
この記事では、代表的な3つの吹出口とその特徴をご紹介します。
この3つの名称と特徴を覚えれば、計画の要点で解答を求められても、慌てることなく答えることができます。
アネモ型
アネモ型は、いくつかの層に分かれたコーンから放射状に吹き出す形をしています。
写真は丸形ですが、角型もあります。
ノズル型
ノズル型は、名前の通り筒状の形状をした吹出口です。
似たような形状で「パンカールーバー型」というものもありますが、試験では、ノズル型で覚えておけば充分です。
パンカールーバーとはどのようなものか気になる方は、検索してみてください。
パンカールーバー
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(スロット)ライン型
ライン型は、細長い形状の吹出口です。
図面との不整合に注意
吹出口の内容からは、少し逸れますが、設備機器は、図面に直接反映させないため、不整合が起こりやすい部分でもあります。
例を挙げれば、勾配天井に天井カセットを計画したり、ダクトを介して天井からSAを計画しているのに天井懐が足りない等です。
これらは、確認不足以前に知識不足が根本的な原因となっていることが多いため、課題発表前にはフォローしておきたいところです。
まとめ
空調吹出口については、代表的な3つ【アネモ型】【ノズル型】【ライン型】の特徴をしっかりと理解して、使い分けるようにしましょう。
吹出口の形状によって取り付けられる位置が決まり、その位置によって、ダクトルートもかわるため、不整合が発生しないように総合的な理解が必要になります。